人間関係テスト

人間関係テストはテレビ朝日のテスト・ザ・デスティネーションと言う番組で、企画された人間関係力テストのことを言っています。
視聴者参加番組の形式を取っていて、番組から発する質問に、リアルタイムで視聴者の回答を集計分析する企画でしたが、一種のゲームやクイズ番組的な性格が強いもので、テストの結果うんぬんより、モニターの集計結果とゲストの採点結果を楽しむもので、なんかNHKで昔あったような番組です。
人間関係力という言葉も意味不明なところがありますが、人間関係テストもなんかもっともらしい受け狙いのところがあります。
アメリカ社会学的なマスメディアを使ったアンケート分析を、リアルに集計すると言う手法は、今では同じテレビ朝日の選挙番組でも良く使われている手法で、殊更珍しいものではありません。
人間関係テストが話題になっているのは、ひとえに人間関係に悩んでいる人が多いためです。
携帯電話やインターネットなどで、人間同士のコミュニケーションツールが発達した現在、人間関係に悩んでいる人が多いというのも皮肉な話です。
結局どんな緻密で大規模なネットワークが構築されても、それによってより良い人間関係が構築されるとは限らないと言う事になります。
では人間関係はどのようにして構築されるのかが問題です。
通信機器を介したコミュニケーションは、所詮個人と個人の間の問題で、コミュニティとしてはプライベートなカテゴリーに属するもので、この分野でいくらシステムが進歩しても、人間関係は所詮プライベートな世界に止まるだけで、それ以上敷衍する事はありません。
人間関係はマスなコミュニティを前提として成り立つわけで、このコミュニティの概念無しで、人間関係テストで平均値から導き出されたデータが、どれほどの意味があるかは疑問です。
社会的なポジショニングが重要なカギを握ります。
社会的な生物としての人間にとって、人間同士の関係は、社会的なポジショニングが前提で構築されますから、この概念を抜きにしては、社会全体の人間関係について机上の空論を論じているだけに過ぎません。
人間関係を数値化して一体何が分かると言うのでしょうか。
人間関係テストと言うより、人間分析力テストと言ったほうが適切なもので、「人の気持ちを推し量り、場の空気を読み、笑いや感動を共有する」と言うキャッチフレーズからも分かるように、テレビの番組制作者が考えそうな発想だと思いません。
それをWEBサイトで再テストのサービスを行なっているテレビ朝日の人間関係力はどうかなーって気もしますけどね。