CHICCA
CHICCAはカネボウが発売した50歳から60歳代を対象とした化粧品のブランドです。
何により驚かされるのはその購買層の設定です。
高齢者を特定するのはコスメティックの業界では当たり前ですが、よりによって50歳以上をターゲットした企画は、カネボウならではの発想でしょう。
CHICCAは高齢化に向かう日本の社会事情を先取りして、コアなマーケット対象とした開拓しようとするカネボウの早や走りの戦略と言えます。
今までのコスメティック業界の購買層の拡大は、化粧品のカテゴリーの分野でスキンケアを中心に展開されてきましたが、いよいよ年齢の上限をアップさせるところまで着たと言う感じです。
確かに今のおばさんたちは、70歳までぐらいはぴんぴんして活動的ですから、お化粧をしても可笑しくはありません。
CHICCAのコンセプトは、「NIPPONのMADAMを恋する瞳にする」と言うことで、NEW60’s(ニューシックスティーズ)と言う概念を持ち出して、これから60才を迎える50代女性や新しい感覚を持つ60代女性と定義されていますが、よく分からないキャッチワードですが、要はおばさんたちにも専用のブランドを作りますから、化粧品を買ってくださいという言う事です。
CHICCAの商品やメソッドの開発にあたっては、ブランドクリエイターとして、世界でメイクアップアーティストとして活動している吉川康雄氏を起用しています。
吉川康雄氏の存在を際立たせるモノとしてメソッドがあると言って良いでしょう。
言わばソフトの部分で、商品をハードと見なした場合は、化粧品をどのように使いこなすかが、ひとつの販売戦略として大きな意味を持つと言えます。
その意味で、メイクアップアーティストとして吉川康雄氏の提案するメソッドは、CHICCAのブランドコンセプト以上に重要になるかもしれません。
「スタンプ塗りメソッド」は吉川康雄氏の考案したメソッドですが、細かいメーキャップを手法を排して、スタンプのようにファンデーションを塗っていく手法は、高齢者向きと言えます。
吉川康雄氏の提案するメーキャップコンセプトは艶美人と言うことで、意外と直接的なコピーですが、多分に素肌感を強調したメーキャップ手法になると考えられます。
カネボウのGHICCAにおける試みは、大いに意欲的であり、画期的なものですが、果たして高齢者の女性にどれだけのインパクトを与えられて、迎えられるかは、これからのお楽しみです。