アシアナ航空

アシアナ航空は韓国の航空会社で、最近静岡空港に支店を設けて話題になっていますが、鳥取県や北海道の旭川市でも定期航路があり、日本の地方都市と韓国を結ぶ貴重な航空会社と言えます。
親会社は韓国全羅道に本拠を置き、タクシーやバス事業などを展開している交通機関をベースにした財閥系のクムホアシアナグループ傘下の企業です。
アシアナ航空は1988年の盧泰愚大統領が大統領候補時代に発表した民主化宣言の折に創設されたもので、このとき解放された金大中氏のお膝元の企業でもあることから、多分に政治的な思惑が働いて、創設された航空会社と言えます。
航空業界では、目下のところ発展著しい中国市場を巡って、国際航空連合といえる航空会社の連合体同士で、熾烈な路線獲得競争が繰り広げられています。
その中にアシアナ航空も参加しており、全日本空などが参加する最大の連合体であるスターアライアンスに組しています。
このように活発な動きを示しているアシアナ航空ですが、静岡に支店を置く事で、その支店の数は旭川、仙台、東京、名古屋、大阪、松山、広島、福岡、熊本、沖縄など15都市におよび、日本の主要都市をほぼ網羅するほどになっています。
このようなアシアナ航空の企業活動の背景には、国際的な航空会社のネットワーク作りが求められているからであり、新興の航空会社としてはアジア圏で航空業界の一大勢力である全日空との連携を深めるため、全日空の手薄な路線をカバーするための戦略とも考えられます。
現在アシアナ航空の日本乗り入れ便数は、週に120便を数えますが、地方都市のユーザーからすれば、韓国経由で中国や東南アジアへ行くのに便利な航空路線と言えます。
実際韓国まで2時間と、地方都市から東京へ行くよりも短時間であるとともに、韓国での乗換も短時間で済みますから、東京まで行って中国などへの直行便を利用するより、手軽と言う事になります。
時代が変わって今では、アシアナ航空も、アメリカの国内線のように、日本の国内線感覚で国際旅行が出来るようになったことは、航空業界の熾烈な競争の賜物と言って良いでしょう。
もはやコリアエアラインを抜いて、韓国航空業界ではトップとなったアシアナ航空ですが、路線拡充の動きには止まるところを知らず、更なる増殖を図っていってますが、この調子でどこまで行くのか、空恐ろしい思いがします。
一方で疲弊している日本の地方空港の助け舟として、益々がんばって欲しいと思う次第です。